アウトプット実践編③ 「教える」
結論:「教える」は最強の自己成長術
計4回に渡って紹介してきた「学びを結果に変えるアウトプット大全」(樺沢紫苑先生 著)ですが、今回で最終回です。学びの効率を大幅に向上させる「教える」ことについて紹介しますので、得られた学びがいまひとつ定着しないという方は目を通して実践してみてはいかがでしょうか。
ラーニング・ピラミッド
学習定着率を表す「ラーニング・ピラミッド」によると、人が何かを学ぶ場合に最も効果が高いのは「他の人に教える」こと。
「教える」は三位一体の自己成長術
人に教えること(アウトプット)を前提に勉強するだけで、記憶力がアップして学びの効果が上がる。しっかり理解していないと教えることができないため、教える日までにしっかり勉強する(インプット)。さらに、教えること(アウトプット)で自分の理解度や不十分な点が明らかになり、補い・改善することができる(フィードバック)。
つまり「教える」ことは、自己成長の3ステップを全て含んだ、三位一体・完全・最強の自己成長術である。
教える場面の具体例4選
①個人的に教える、友達同士で教え合う
自分の得意な分野を教えて、不得意な分野を教えてもらうことで、お互いに成長できる。特に、教える人のほうがその分野により詳しくなり、成長する。
②講師を引き受ける
社内の勉強会などは「不勉強」だからこそ積極的に講師を引き受けるべき。講師をすることによって自分の知識が整理され、不十分な点が補強される。さらに、自分の知識や経験をアピールできる絶好のチャンスになる。
③勉強会や研究会に参加する、立ち上げる
「教える」機会を増やすために勉強会・研究会に参加する。自分の周りに適当な勉強会・研究会が無い場合は自身が主催者となって立ち上げる。
④プロ講師になる(お金をもらって人に教える)
セミナーでいちばん勉強になり、成長するのは間違いなく講師本人である。
<所感>
アウトプット大全の最終回は、最強の自己成長術である「教える」ことについて書きました。私自身、高校生までは友達に教える(もしくは教え合う)ことをよくしていましたが、それ以降、教える機会が極端に減りました。大学生以降、教える機会の減少と比例するように、成長の速度が遅くなっていったように思います。
最近私が行っている、記事の作成(教えること=アウトプット)を前提とした読書と記事作成の流れは、まさに本書で書かれている最強の自己成長術であると思います。
ただ本を読んでいただけの時と比べると、不明な用語はすぐに調べますし、内容を理解できるまで読み込む癖が付きます。さらに、記事を投稿するまでに何度も要点を読み返す(無意識のうちに復習できる)ので、明らかに学びの定着率が上がっていると感じています。
今後は、得られるフィードバックとそこからの反省・改善を重視しつつ、自分のために、そして読んでくださるみなさんのためにも、学びが得られる記事を書き続けていきたいと思います。
アウトプット実践編② 「行動する」「続ける」
結論:「行動する」は自己満足を「自己成長」に変える
精神科医である樺沢紫苑先生の著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」の中から、私が最近特に大切だと実感している「行動する」ことと「続ける」ことについてのお話です。行動を起こすのが苦手な方、行動を続けることが苦手な方はぜひとも読んでみてください。
行動しなければただの「自己満足」
知っていても行動しないなら、行動の変化はゼロであり、自己成長はゼロである。行動が変わらなければただの「自己満足」である。
行動を伴わないアウトプットをどれだけしても自己成長はない。「気付き」や「To Do」を得たなら、行動に移し、現実を変えて自己成長していくべきである。
「続ける」ための5つの極意
ビジネスにおける究極の成功法則は「続ける」こと。 「ドーパミン」というモチベーションの「ガソリン」をいかにして補充するかが「続ける」ためには重要である。
①「今日」「今」やることだけを考える
先のことを考えれば考えるほど続けることに対してブレーキがかかるため、「今日」もしくは「今」やるだけを考える。
②楽しみながら実行する
楽しいとドーパミンが出るため、努力しなくても自然に長く続けられる。
③目標を細分化する
大きな目標を細分化して「小目標」にすることで、進捗や達成度が管理しやすくなり、モチベーションもアップし、継続可能性・実現可能性がアップする。
④結果を記録する
目標達成までの進捗を記録することで、ドーパミンが出やすくなり、圧倒的に継続しやすくなる。
⑤結果が出たらご褒美をあげる
中目標や大目標を達成したときに自分にご褒美をあげることで、さらにドーパミンが分泌される。
<所感>
今回は、アウトプット大全の結論とも言えるべき、行動すること、そして続けることについて書いてみました。
行動することについてですが、もともと私は行動するのが非常に苦手でした。特に昨年は、多忙やトラブルにより気が滅入っていた時期があり、仕事やプライベートに関わらず行動することが極端に少なかったように思います。
その結果、得られることが少ないので毎日楽しくないし、成長をほとんど感じられませんでした。しかし、周りの助けによってなんとか持ち直し、行動することが増えてからは日々の成長が実感できるようになり、毎日が楽しくなりました。
個人的には、少しでもやったほうがいいと思ったことは気軽にやっちゃっていいと思います。特に、小さなことから軽い気持ちで始めてみると、意外と楽しくて勝手に継続できたり、思わぬ良い影響があったりすると思います。
記事の投稿も、アウトプットしたいな~という軽い気持ちで始めましたが、文章を書く楽しさに目覚めたり、みなさんからリアクションをいただけて嬉しかったりと、いい影響が出始めているのを実感しています。
今後もどんな良い影響がでるのか楽しみにしながら、記事の投稿をまったり続けていきたいと思います。
洗濯物を畳まなくなった男の話
結論:多機能ハンガー、コスパ最高です・・・
#買ってよかったもの
というタグを見かけたので、息抜きがてら書いてみます。本来のコンセプトとは少しずれるかもしませんが、興味のある方は見ていってください。
半月ほど前に購入した機能性ハンガーのおかげで日々の生産性が爆上がりしました。画像のハンガーですが、完全にコスパがぶっ壊れています。
メリット
・多重連結可能で省スペース化
下部の2枚目の画像参照(約20cmの幅に3着×3セットの服を掛けています。)
・首元の切れ込み、肩部分の丸みで服の形状をキープしやすい
・3箇所の滑り止めにより、襟の伸びやズボンの滑りを防げる
・約5kgまでの耐荷重(カタログスペック上)
・約100円/本(20本セット)、約150円/本(10本セット)の低価格
私はドラム式の洗濯乾燥機を使用していますが、どうしても外出用の服などはシワにならないよう、乾燥前に取り出してハンガーにかけて干す必要があります。以前は、服をハンガーに干したままにしていると服の重みで肩や襟の部分が型崩れすることがあったため、いちいち畳んでからしまっていました。
ところが、このハンガーを買ってからは型崩れの心配が無くなり、狭いスペースにも掛けれるようになりました。その上、畳む必要が無くなり、クローゼットにかけるだけになりました。
余談ですが、下着類やソックス、タオル類などは、洗濯機乾燥機で乾燥したあとにランドリーバスケットに全てまとめて入れています。そのため、全く洗濯物を畳まなくなり、洗濯の時間とストレスが大幅に軽減されました。
以上、私の拙い文章で恐縮ですが、このハンガーの魅力が少しでも伝わっていれば嬉しく思います。洗濯物を畳むのが面倒だと思っている方は試してみてはいかがでしょうか。
アウトプット実践編① 「書く」
結論: 「書く」ことで学びの効率が大幅に上がる
前回の記事で取り上げた「アウトプット大全」から、アウトプットの具体的な方法として日頃から意識して取り組んでいる「書く」ことついてまとめます。
「書く」ことで脳が活性化する!
書くことで、脳幹網様体賦活系(脳幹から大脳全体に向かう神経のネットワーク、RAS)が刺激される。RASは「注意の司令塔」と呼ばれており、刺激されると対象物に対して集中力が高まり、積極的に情報を収集し始める。つまり、「書く」ことで脳が活性化し、記憶力や学習能力が高まる。
RASは注意のフィルターとしても機能し「選択的注意」の効果が高まる。選択的注意とは、脳に事前に単語登録しておくことにより、関連する言葉を選択的に拾い出すようになることである。読書前や何かを学ぶ前に「自分が何を学びたいか」を自問し、紙に書き出すことで学びの効率が大幅にアップする。
学びを効率化する「書き方」7選
アウトプット大全に書かれている中から、特に重要だと思われる「書き方」を抜粋しました。また、アクションプラン(以下、AP)として、私が日々の生活で実践している(もしくは今後実行したい)ことを紹介します。
①手で書く
タイピングと比較すると、手書きで紙に書いたほうがより記憶が定着しやすく、新しいアイデアも思いつきやすくなるため、学習効率が高くなる。
AP)手書きでメモやノートをとる。毎日家で5つ以上手書きのメモを書く(To Doリストの整理、思考整理、思考力向上のため)。
②書き込む
読書をするとき「気付き」や「要点」などにアンダーラインを引いたり書き込んだりしながら読むことで、学習効率が上がる。(アウトプットしながらの読書になり、選択的注意も活かせるため)
AP)読書をするときは「気付き」「重要なこと」「アクションプラン」に、アンダーラインもしくはハイライトをする or メモを書き込む。必要に応じてTo Doリストに反映させる。
③書き出す
脳が最も情報を保持している「インプットの直後」に書き出す。アウトプットにより脳のトレイを空にして、情報が入れる(インプットができる)空きスペースを作る。
AP)考え・ひらめきなどは1分以内にメモやノートなどに書き出す。すぐに書けるよう、仕事中はメモ帳を常に持っておく。
④構成を決めてから書く
「構成」と「資料作成」の工程を完全に分ける。
AP)Wordのアウトライン機能で構成を考えてから資料作成(報告書や会議・プレゼン資料の作成など)を行う。
⑤絵や図を書く
文字情報と比較して、視覚情報(絵や図)は圧倒的に記憶に残りやすい。
AP)人に説明するときは、できるだけ絵や図を用いて(描いて)説明する。
⑥上手な文章を書く
インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルを回し、より良い文章を書く。
AP)ブログ・SNSのコメントやアクセス数をフィードバックとして利用する。上司や先輩からの添削・アドバイスを素直に聞いて修正し、次からの文章作成に活かす。
⑦問題を解く
インプット(教科書・テキスト等):アウトプット(問題集・過去問等)=3:7の黄金比を意識する。
AP)インプットの割合を減らし、アウトプット中心の勉強法にする。
<所感>
数あるアウトプット方法の中から、まずは一番馴染みの深い「書く」という方法をピックアップして記事にしました。入社当初からメモを取ることは特に意識して取り組んでおり、作業を教わるときは「次からは教わらずに自分でできるようになってやる!」と思って書きまくっていました。
最近ですと「ゼロ秒思考」という本の要約動画を見てから、毎日家でメモを5枚以上書いています。動画(書籍)中では「A4用紙に毎日10枚」ということでしたが、まずは習慣付けるために1日5枚以上で毎日継続しています。また、作業スペースの関係と散らかるのが苦手なことから、A5サイズのルーズリーフに書いて、ファイルに入らなくなったものはデータ化してスマホに保存しています。(Micrisoft Lensでキャプチャ→OneNoteに保存)
個人的には、本記事の書き方のうち①〜④はある程度習慣化できてきたと感じているので、今後は⑤〜⑦を特に意識して取り組んで行こうと思います。
参考書籍:学びを結果に変えるアウトプット大全
メモを活用した思考整理 参考書籍:ゼロ秒思考
ルーズリーフ(無地):コクヨ キャンパス ルーズリーフ A5
リングファイル:リングノート テフレーヌ A5
アウトプットこそが「人生の成功法則」である
結論:アウトプットは最強の自己成長手段であり、人生の成功法則である
最初の記事は、精神科医である樺沢紫苑先生の著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」から、「アウトプットとは何か」「記憶が定着するアウトプットの方法やそのメリット」についてのまとめです。
インプットとアウトプット
インプット:「読む」「聞く」「暗記する」など、脳に情報を「入力」すること。意味記憶であり、覚えにくく忘れやすい。
アウトプット:「話す」「書く」「行動する」など、情報を脳の中で処理して「出力」すること。運動性記憶(運動神経と筋肉を使った記憶)であり、一度覚えると忘れにくい。情報が真の意味で身につき、自己成長に繋がる。
記憶が定着し、成長に繋がるアウトプットの方法
①インプットから2週間で3回以上アウトプットする
人間の脳は、重要な情報(何度も使われる情報)を長期記憶として残し、重要でない情報(使われない情報)は忘れるように作られている。情報の入力から2週間で3回以上アウトプットすると長期記憶として残りやすくなる。
②インプットとアウトプットの黄金比「3:7」を意識する
多くの人は「インプット過剰(約7割)/アウトプット不足(約3割)」に陥っている。インプット時間の約2倍をアウトプットに費やすよう意識する。
③インプット→アウトプット→フィードバック→(インプット…) のサイクルを回す
インプットとアウトプットの反復が知的生産活動の軸であり、究極の勉強法・学習法である。そこにフィードバック(反省、原因究明、改善、方向修正など)を加えてサイクルを回し、効率的に学習し、成長していく。
アウトプットの6つのメリット
①記憶に残る
使われた情報や重要な情報と判断するため記憶に残る。
②行動が変わる
フィードバックをすることで、行動がより良い方向へレベルアップする。
③現実が変わる
自分の行動が変わると周囲の人たちに良い影響が表れて現実世界がポジティブな方向に動き出す。
④自己成長する
インプット、アウトプット、フィードバックのサイクルを回すことで確実に自己成長の階段を上がっていく。
⑤楽しい
ポジティブなアウトプットをすると人から評価され、アウトプット自体が楽しくなる。
⑥圧倒的な結果が出る
さまざまなポジティブな結果が連鎖的に起こり、人生が楽しく豊かなものに変わっていく。アウトプットをすることで圧倒的な結果が出る。
<所感>
本書との出会いは、何気なく見た要約動画でした。今までインプット中心で勉強して、記憶力が悪いと嘆いていた私に、本書はアウトプットの重要性を痛いほど教えてくれました。
私が特に記憶力が悪いと感じ始めたのは、大学生になってからでした。講義を聞いている時は理解して覚えたつもりでも、テスト前に復習すると全然覚えていなくて非常に焦っていたことが記憶に新しいです。今思えば、本書で言われている「インプット過剰/アウトプット不足」の状態にまさに陥っていたように思います。
小学校~高校までは、演習問題や宿題、テストなどでアウトプットの割合を多めに保てており、記憶に定着しやすかったのだと感じています。一方で、大学では「講義を聞く」「レジュメやノートを見る」などのインプットを中心とした勉強をしていました。今後は、アウトプット中心の学習を強く意識して効率的な学習を続け、自己成長に繋げていきたいと思います。
参考書籍:学びを結果に変えるアウトプット大全